秩父屋台囃子

秩父神社の例大祭であり、三百余年の歴史を持つ日本三大夜祭りのひとつでもある秩父夜祭り。その折りに、各町内から街中を曳き回される屋台や笠鉾の中で囃されているお囃子が「秩父屋台囃子」です。
厳しい冬の夜、豪快な太鼓のリズムがまつりを盛り上げ屋台の曳き子を励まします。笠鉾や屋台の動きに合わせて、自在に曲の構成を変えて囃されるこのお囃子は「さざなみ囃子」ともいわれ「大波」「小波」など独特のリズムで構成されています。また細かいリズムのころがしや、屋台の方向転換の際に小太鼓のソロとして叩かれる「玉入れ」は打ち手のバチさばきの見せ所です。

▼太鼓民舞教室の様子

教室写真
荒馬座では、小太鼓の地打ちを、現地では「テレテッケ」と弾んでいるのに対して、ストレートに「テケテケ」と叩いています。太鼓にまっすぐ向かい、特に「大波」と呼ばれる激しい「連打」をいかに叩ききるかを重視します。
屋台が急坂を上っている時に叩き手にもいっそう力のこもる、その「前進の太鼓」としてのイメージを大事にしています。