活動レポート

後援会企画 「八千穂フィールドワーク」

2005年9月10日・2005年9月11日

講師及びガイドは、(財)埼玉県生態系保護協会の永江直志さん。
夜の森や夜明けの森を探索し、野鳥の観察などもおこなって、「荒馬座八千穂民族芸能センター」の周辺の豊かな自然にふれる企画でした。

二日間自然を満喫!

夜の森へ! 二日間の日程でおこなわれた『八千穂フィールドワーク』。まず最初は講師の永江さんからのお話を、大人も子どもも一緒に聞く。自分たちのごくごく身近な自然のしくみ・生態系についての虫や鳥の絵をみんなで描きながらの、とてもわかりやすいお話。無気力・無関心・無感動の現代っ子、体格はよいが体力はなく、その原因の一つに「子どもの自然体験の減少」があげられるとのこと。身につまされる。

夕食後、永江さんのガイドで夜の森へ。月明かりを頼りに歩いていて見つけたのがホタル。あちらこちらにホタルが点滅している。そして真っ暗な闇の中、声を出さず、音を立てず、じっとしたまま、狐や鹿などの動物の足音が聞こえてくるかどうか耳を澄まして待ってみよう!と試みた数分間。怖いのと、動物の出現の期待!日常の生活では体験できない夜の時間となる。


トンビを発見! 翌朝四時半。夜明け前の鳥たちのさえずりを聞きに行こうと計画したが、あいにくの曇り空。残念、とあきらめる。
二日目午前中、いよいよ八千穂の周りのフィールドワークへ。手にした双眼鏡の使い方の説明を受け、遠く空を舞う鳶の姿や大きく映し出されたスズメバチの巣を目にして大興奮!!
八千穂の豊かな自然の中で、草のにおいを嗅ぎ、虫を捕まえたりといった、充実した二日間でした。

(荒馬座後援会担当・高荒珠江)


参加者の感想

『身近な自然を知ることの大切さ』

『環境破壊防止』・『自然との共生』という言葉が頭の中を廻る。さあ、八千穂でのフィールドワークの第一日目、身構えて臨んだ。『虫の絵を描いてください。』との講師の永江さんの声。『うそだろうー!虫って足何本?、ダンゴムシは虫だっけ?』とまあパニックに陥った次第である。意外にも自分の足元にいる虫や生き物のことがわからないということがわかった出だしである。
夜は電気に慣れた生活から離れて、暗闇の世界の体験。暗い叢の中でボーッと光る蛍。静まりかえった森の中には動物がこちらを見ているかも知れない。昼とは違った別世界がそこには広がっていた。

岩魚を手づかみで! 二日目は、バードウォッチング。ふだん鳥など気にもしていないのに、頭の上を鳥が飛ぶたびにワーッという歓声。けっこういろいろな鳥がいる驚きがあった。 最後に八千穂センターの庭で、自然探しビンゴゲーム。身の回りの自然からいろいろな形や色を探したり、虫を捕まえたりする課題が出て、叢を這いつくばってゲームを楽しんだ。
この二日間を通して、自分の足元を見る大切さを感じた確かに地球の環境を論じるのは大切だが、いざ身近な自然となるとあまりよくわかっていない自分がいた。これからは。、もう少し足元の自然にも気を配る生活を心がけ、身近な虫くらいスラスラ描けるようにしたいものだ。

(細田博幸さん)