活動レポート

あとりえ企画 シリーズ 環境を考える 第1回 『三番瀬の自然を未来へ!』

2003年12月21日

皆さんは東京湾で魚が捕れることを知っていますか?
今回は大野一敏さんをお迎えして、幅広く語っていただきました。江戸時代から栄えた、昔からの自然と結びついた漁法、海を通しての仕事唄、そして海のゆりかご三番瀬の干潟を未来に手渡す取り組みなど先人達の知恵から21世紀の海への提言まで。大野さんは、東京湾の湾奥、船橋漁港の巻網船「太平丸」の網漁師であり、NPO法人ベイプランアソシエイツ代表として、三番瀬を中心とした東京湾の自然を守る運動に長らく携わっている方です。
大野さんのお話に加え、荒馬座による「海の作業唄」・「鹿踊りの始まり」と充実した内容で好評のうちに終了しました。

あとりえ企画として「自然との共生」シリーズ第一弾でしたが、次なる企画にまた期待のかかる催しとなったようです。

鹿踊りの始まり
【第一部】
 ◆大野さんのお話
【第二部】
 ◆大野さんの仕事唄を元にした「海の作業唄」
 (民族歌舞集『海はいのちこころひとつに』より)
 ◆自然と人間の共生を描いた民舞劇「鹿踊りのはじまり」
 (『母里のまつり森の詩』より)

海の作業唄

いただいたご感想

  • 「東京湾で漁?本当に魚がいるの?というような軽い気持ちから参加をしましたが、...お話を聞くと何とも大きな課題を抱えている!中身が濃い!と驚きました。荒馬座がこのような企画を通して何を訴えているのか、どんな思いが込められているのか...何でも吸収できるよういろいろな企画に参加したいと思っています。」(川越市・女性)
  • 「『鹿踊りの始まり』は体育館で見るよりも凝縮された感じで新鮮でした。」(中野区・女性)
  • 「大野さんが漁師という仕事をしながら、社会をしっかりと見つめて次世代に何を残していくかということを真剣に考えて生きている姿が印象的でした。作業唄も漁が見えるようでした。」(北本市・女性)
  • 「以前から環境問題には関心があったのですが、改めて自分が何をできるのか考えさせられ、何かを実践していきたいと思いました。今後の企画でも人間と自然の共生についていろいろな角度からアプローチできたらおもしろいですね。」(上尾市・男性)
  • 「自然から授かった冒すべからざる生態系を壊す...、非常識なことが非常識となぜわからないのか。大野さんも訴えていましたが、本当にそう思います。強者により弱者が無視されることがあらゆる分野で目立ってきている昨今、荒馬座のこのような企画は本当に貴重と思っています。」(板橋・男性)