活動レポート

美里あとりえ公演 宮田耕八朗・尺八コンサート

2006年7月 9日

【プログラム】

第1部 尺八と箏のコンサート
みずほのうた/キビタキの森/北風のとき/田毎の月

第2部 荒馬座とともに
尺八と語り-花咲き山/尺八と〜宵待草・初恋・さとうきび畑/尺八と太〜秩父路・秩父屋台囃子

7月9日(日)、「美里あとりえ企画」として美里センターに初めて宮田耕八朗さんの尺八の音色が響きました。会場内には美里の空や雲、風景や働く人々をずっと撮り続けている秋山利喜さん(「美里センター」のお隣の方です)の写真が飾られ、農繁期の忙しい時間の合間を縫って稽古場狭しと地元の人たちが集まってくれました。

地元美里町木部の太鼓サークル『木部おじさん太鼓』の太鼓で開幕し、第1部は、宮田さんの尺八の独奏、箏との合奏。そして第2部に、今回は「花咲山」や「初恋」、「さとうきび畑」といった曲を編曲している宮田さんと、座員が語りや歌で共演しました。尺八の演奏の合間に宮田さんが語る自然や曲の背景にある歴史の話も含め、興味深く盛りだくさんの内容の2時間となりました。


【宮田耕八朗さんプロフィール】

尺八奏者・作曲家。流派に属さず独自の技法を開拓。
伝統音楽の発展的継承と新しい日本音楽の想像を目指して、「日本音楽集団」を結成。 国内・海外公演等幅広く活動。 合奏研究会を主催し流派を超えて全国の尺八・箏・三絃の教授者・愛好者を集め交流と向上を図る。
「みずほのうた」「キビタキの森」「矢部の郷」「田毎の月」など日本の農業及び生命の讃歌を主題とした作品を数多く発表。全国的に演奏(尺八)・教授・講習等を行い、作品も広く愛好されている。


アンケートより

  • 「尺八の音色に涙しました。このようなテーマの企画は、農業をしている私にとって最高のプレゼントです。」
  • 「尺八の音の深さに感動しました。尺八と箏、そして和太鼓の音色が一つになって心に響きました。子どもたちの大好きな絵本『花咲山』にBGMが加わり、幻想的でとても素敵でした。子どもたちもじっくりと見入っていました。」
  • 「聴くうちに身体がほぐれる感じがして、たいへん気持ちのよい合奏でした。」
  • 「『キビタキの森』のキビタキの様子がとてもかわいらしかった。『秩父路』では糸車が回るさまが目に浮かびました。」
  • 「音楽のテーマの背景にある歴史の話、それを含めて感銘しました。」
  • 「最高によかったです。『キビタキの森』の鳥の音、森の中にいるような気分になりました。『花さき山』の語りと尺八の伴奏は大好きな絵本でしたので、感動もひとしおでした。」
  • 「どの曲もメロディが美しく、すばらしく日本人の心に訴えるものがあり感動しました。尺八と箏のハーモニーもいいですね。ほっとします。おだやかな気持ちになれます。宮田先生の熱い思いが音楽を通して聴く人たちに伝わってきました。農のこころ里のうたを未来の大人たちに伝えていきたいですね。」
  • 「静と動の組み合わせ、尺八の音色が心に強くしみわたったコンサートでした。」