活動レポート

人づくり感動体験プログラム(厚木市教育委員会主催)

2004年度に厚木市教育委員会の委嘱を受けて厚木市内の小学校8校を対象におこなわれた「和太鼓体験学習」です。

担当座員レポート

体操服を着た子どもたちが水筒やタオルを持って、何となく緊張した面持ちで体育館にやってくる。
「今日はどんなことをやるのだろう?」「太鼓なんてやだな」「疲れるかな?」
等々、子どもたちの声が聞こえてくる。

まず始めは自己紹介「荒馬座ではミーちゃんと呼ばれています、今日はみんなと楽しく、思いっきり太鼓を叩きたいと思います、よろしくお願いします!」
あんなおばさんなのに、ミーちゃんなんて変なの...とちょっと聞こえてきそうだが、元気に挨拶をして「ぶち合わせ太鼓」を早速見てもらう。「あと一時間後ぐらいにはみんなもこんな風になってるんだよ。」というと目の色が変わって「えー出来ないよ!」「ムリ、ムリ」と口では言っているが早くやりたいという気持ちがビンビン伝わってくる。

少しだけ太鼓の話しをする。「太鼓の革はどんな動物でしょうか?」牛と答えるところは事前の学習がしっかりしているところだが、まず大きさから「ゾウ」「カバ」「キリン」うーんそれは考えつかない答えが返ってくる。子どもの感性は楽しい。

そしていよいよ撥(ばち)を握り、ほとんど一時間半以上休憩なしで叩き続ける。
初めて自分が叩く音と感触を不思議そうに確かめている様子がとても子どもらしかった。最後には「ぶち合わせ太鼓」の三人で回転するところまでいくのだがこれがなかなか格好いい!
途中座員が見本を見せると、構え方、飛んで入っていくところなど真似をしてその気になっている。ただ見せただけだが細かいところまでよく見ていると感心する程だ。

夢中になって一生懸命叩いている姿に胸が熱くなった。いろいろ大変なことが多い中で子どもたちの、確かに輝く瞳に出会えたことは、私たちにとっても貴重な経験となった。
子どもたちにとってもこの体験が何らかの形で残ってくれることを願っている。

(金沢真美)
みんなで太鼓を叩いてみる 「ぶち合わせ太鼓」の決めポーズ!

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