活動レポート

体験学習プログラム『米づくりと芸能』

2005年2月16日

「みなさんは一学期にお米を作ったそうですね。僕もバケツで米を作りましたが、明日収穫という日に雀に食べられちゃって、悔しかったです。今年はかかしを立てようと思っています。かかしには三種類あって...、」

2005年2月16日に清瀬第七小学校五年生の皆さんと『米作りと芸能』の出前授業を行いました。
近年は総合的な学習や選択授業などで、地域の方や専門家が直接子どもたちと何かを作ったり伝えたりする試みが増えています。
荒馬座も、米作りやそれにまつわる芸能や行事を紹介しながら、水をつくり、里山を守り、自然とともに生き、人と力を合わせてきた先人の知恵や精神を子どもたちと一緒に学んでいきたいと出前授業を試みました。

まずは「水口囃子」や「花田植え」など、豊作を願うお囃子や芸能をおりまぜて、農作業の一年を追ってみました。
また、栄養を補給しながら連作ができる水田という優れた農法や米食の優れているところを学び、藁の文化に触れたあと、藁でできた「もぐら叩き」や「わら靴」で少し遊びました。
労働を助けた馬への感謝を込めて「荒馬踊り」を踊り、みんなで民話をもとにつくった「じゅえむどんとわっさか」という踊りを踊りました。
農業は文明の母。森林をつくり、風景をつくり文化をつくってきた農業を大切にしようというメッセージも込めつつ最後に「秩父屋台囃子」を叩き、お別れしました。とても寒い日でしたが、米作りを授業で取り上げていた五年生なので、よく聞き、よく参加してくれて楽しい授業となりました。

荒馬座ならではの芸能の実演や体験を織りまぜた授業をこれからも展開していきたいと考えています。
皆さんの学校でもいかがでしょうか。

「水口囃子」を鑑賞

プログラム


わら靴を履いてみました 豊作を願う芸能を鑑賞 みんなで踊りました

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