活動レポート

「学園祭でエイサーを踊って」 (宝仙学園短期大学)

宝仙学園短期大学・佐々木あやさんより

エイサーやらない?」の一言で、この取り組みが始まったのです。
私の一言で集まってくれたのは何と26人もの仲間でした。エイサーを知ってもらいたい、その楽しさを伝えたいとの思いだけで始まったのです。また、私たちにとって最後の宝仙祭で、何か一つ成し遂げたいとの思いもありました。

やるからには「本物を見なければ始まらない!」と思い、荒馬座の方に教えていただくことにしました。
でも、クラブでもなく同好会でもない私たちに講習料の出所はありませんでした。それでも、私は何としても荒馬座の方たちに教えていただきたかったのです。皆に本物を見てもらいたかったのです。学校や文化祭実行委員にかけ合い、自分たちでも模擬店をやることにして、とにかく講習会を開く所までこぎつけました。

練習風景 エイサーがどんなものか?もわからず集まってくれた仲間は、荒馬座の方々の踊るエイサーを見て、「なんとかっこいい!」「すごい!」「こういうものだったのか!」と口々に言っていました。楽しみの中にも不安な気持ちでいた私はホッとしました。
自分がやりたいという勢いだけで始めたものの、ただ皆が集まってくれたということがうれしくて始めたものの、仲間の感動している姿にうまくいきそうだなとやっと安心しました。

しかし、全員そろっての練習の日がなかなか取れませんでした。クラスが違う上に実習の予定が入っていたからです。太鼓の音がなかなか合いません。何度やってもバラバラでした。そのうち、相手の目を見ながら叩こうとか合図を送ろうなどの意見が出てきて、練習にも熱が入ってくるようになりました。集まれない人には早朝練習に誘ったり、グループで練習したりもしました。実習が終わると急いで駆けつけエプロンを付けたまま練習に参加してくれる人もいました。

本番での晴れ姿 いよいよ本番の日です!緊張のあまり、音楽に合わせられるか、皆の動きが合うかと不安でしたが、いざ始まってしまうと「楽しい!」という気持ちしかありませんでした。皆も「最高!」「楽しかった!」と言ってくれて本当にうれしかったです。自分たちで一つのことをやり遂げたうれしさと素晴らしさを、心から感じることができました。何よりも26人が、「エイサーを成功させよう!そして自分たちも楽しもう!」という気持ちを強く持っていたからやり遂げられたのだと思います。


エイサーを踊った仲間たち この取り組みをするにあたって、顧問になってくれた先生が影になり日向になり支えて下さったことや、周りの友達や先生方の励ましの声かけや衣装を調達してくれた母や、様々な人の協力がなければできなかったのだとがわかりました。感謝の気持ちを忘れずにいようと思います。

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