活動レポート

鼓舞志の会「南部よしゃれ体験講座in岩手」-座布団一枚の空間に繰り広げられる深き世界-

2006年7月16日・2006年7月17日

夏の「鼓舞志の会」の例会はここ数年合宿の講習会をおこなっています。
今年は岩手まで出かけて「南部よしゃれ」をじっくり習いました。

参加者レポート

「南部よしゃれ体験講座in岩手」本講座も三回目を迎え、今回は岩手県北上市にて行われました。前日から岩手入りし、現地雫石でよしゃれを習ってきたというメンバーもおり、気合は十分といったところ。「岩手民族舞踊研究会」改め「ほんにょの会」小野寺澄子先生ご指導の下、和やかに1日目がスタートしました。
ちなみに「ほんにょ」というのは、刈った稲束を重ね乾燥させたもののことだそうで、寄り添い重なり合って歩んできた本会の足跡を表現しているのだそうです。今回は、初心者2名・経験者7名というメンバー構成でしたが、流れを追う事に重点が置かれ、1番から3番までを繰り返し踊りこみました。練習の経過に伴い曖昧だった点が明確になり、そうだったのか!と動きの解読が進みます。夜は「ほんにょの会」との交流会が行われ、大競演会?となりました。「ほんにょの会」は「手踊り三部作」と称し「南部よしゃれ」(岩手)「津軽よされ節」(青森)「生保内節」(秋田)を披露。動きの美しさに一同はウットリ...こんな風に踊れるようになりたい!と思いを新たにしたようです。


体験講座の様子 体験講座の様子

体験講座の様子

2日目は、4番・礼踊りまでを通し、浴衣を着て発表会という流れになりました。初心者2名も立派に踊りきり、笑みがこぼれます。最後の感想発表では「動きが明確になり、継続の大切さを感じた」という声が多く聞かれ、やり続けることの大切さが語られました。また、澄子先生からは「目と気持ちが統一されて表現となる。視線を意識して下さい」とのアドバイスを頂きました。座布団一枚というスペースで踊られるよしゃれは、制限された足の動きと大胆な手の動きとが交差する味わい深い踊り、と感じます。座布団一枚に繰り広げられる深き世界...堪能したい方は、次回ぜひご参加を!!

〔荒馬座企画制作部準座員〕内山 智温