活動レポート

鼓舞志の会「虎舞」実践交流会

2007年6月17日

2007年から荒馬座の「夏の太鼓民舞講座」でも「虎舞」を取り上げることになりました。
6/17の鼓舞志の会例会では、「虎舞」の保育園・小学校での実践報告と体験交流会をおこないました。


参加者レポート

◎まずは荒馬座による虎舞の披露。続いて「実践報告会」に入りました。

▼2006年度の埼玉県川越市の脇田新町保育園の年長組(5歳児)での実践報告。吉田直美さん・津村久美子さん・佐藤香さんに報告していただきました。

「2006年度は特に、太鼓やうた、踊りを通して、こころやからだの開放感を味わってほしい。
いろいろな子どもがいるが、その子なりの楽しさを感じてほしいと、あらためて運動会で「虎舞」に取り組むことに。
虎舞は、踊りはもちろん、囃し言葉がおぼえやすく楽しい。
またこれまでの実践で大虎・子虎などの道具があったので手直しをして使うことに。
7月の夕涼み会で「川馬の会」の虎舞を見たり、9月の誕生会で職員が虎舞を踊ったりして、子どもたちにイメージを持ってもらう。まずは自分の目で見る、見た迫力を肌で感じることを大事に。
子どもたちも、「ちょっとこわい」「かっこいい」「たのしい」などいろいろに感じ、自分がやってみたいという気持ちが持てるように、何回か見せることで気持ちを盛り上げていく。
練習は、まずは小トラを持って歩いてみることから始める。子どもたちと練習しながらだんだん構成も作っていく。子どもたちは「疲れる」などと愚痴も出るが、大人の練習を見るとイメージがふくらみ「やっぱりカッコイイ!」「ああいうふうに踊りたい!」などとやる気も復活。気合いの入っている子にお手本でみんなの前でやってもらったりしながら、練習を続ける。
はね虎は難しいが、とても楽しそうに練習。やろうと挑戦する気持ちがどんどん出てくる。入場→自由→はね虎と構成を作るが、途中からは自由に自分で空いているスペースを見つけ出して移動できるようにも。
本番の入場では、ただ並んで登場するのではなく楽しんで気合いの入っている見せ場となる。一人一人が練習以上に低い姿勢で歩いて、自分の虎の力強さ・たくましさをアピール!子どもたちがお互いを意識しながら、一人一人全力で力を出し切り、一つのものを作り上げた瞬間。はね虎の場面では、誰よりも見てほしい人たち(お父さんやお母さん)の前で、踊ることの嬉しさ・楽しさを身体全体で表現してくれたような虎舞を見せてくれた子どもたち。大きな拍手をもらって輝くような笑顔を見せてくれました。」





▼2006年10月の運動会での「虎舞」実践報告。練馬区仲町小学校の青野淳子さんに報告していただきました。

「以前からお囃子と虎の動きのおもしろさに注目していて、いつかは子どもたちとやりたいと思っていた。
入学式などでもエネルギーのありあまっているような子どもたちに出会って、4学級という人数とやんちゃなエネルギーを虎舞にぶつけてほしいと実践することに。
虎は4人一組となって、前半と後半で交代。それぞれ違う動きをすることとする。
虎になっていない時は、お囃子か鈴持ち。
練習では、それぞれが自分の役割がわかるまでがたいへんだったが、わかってくるとだんだん動けるようになってくる。それぞれの見せ場、それぞれが主役になれるような所も作るようにした。
構成は、遊び虎で入場。鈴と囃子が肩を組んで囃す。ねむり虎、めざめ虎なども創作し、囃子のメンバーの側転なども入れ見せ場を作る。交代して、歩き虎からはね虎、囃子は中央に集まって肩を組んで囃し盛り上げる。鈴も加わりみんなで一緒に元気にはねて、太鼓の合図でポーズで終了。
子どもたちは「〜楽しかった!」との感想。他学年の子どもたちも「虎はどこだ!」の囃子ことばはすぐに覚えて、運動会後も校内で時折聞こえてくる。その後も、学芸会で、6年生を送る会で、入学式でと継続して実施する。
子どもたちの印象に強く残る実践となった、やんちゃとまらない一年生の『やんちゃとらまい』でした。」

◎それぞれの実践報告と合わせて、ビデオにて発表の様子などを見せてもらいました。
また、「体験交流」として、虎舞の基本的なお囃子(太鼓)と囃子ことば・チャッパの体験をして、「はね虎」の踊りも少し体験してみました。