活動レポート

蔵カフェで音遊び 荒馬座二人会

2008年12月26日

川越の「松本醤油店」の一角のカフェ「エサーゴノ」を会場に、出演者2名の「荒馬座二人会-蔵カフェで音遊び」と題した公演をおこないました。いわばサロンコンサートの民族芸能版という感じでしょうか。
雰囲気のある喫茶店のほっとするようなスペースで、約40名ほどのお客さんに、カフェ自慢のコーヒーやケーキを味わいながら、出演者の息づかいを間近に感じられる目の前の舞台空間で演じられる「二人会」の公演を味わっていただきました。
内容は、唄や楽器の演奏を中心として、一人一人のソロの演目、二人のアンサンブルによる太鼓などの演目で構成しました。

プログラム

八丈島太鼓/酒屋唄/里のうた 海のうた/樽ばやし/獅子舞
/俵つみ唄/野州麦打ち唄/沖縄の唄/玉すだれ/八丈島太鼓

『良&定企画』高橋良美さん(主催者)より

写真休日は観光客で賑わう小江戸川越の蔵の町並み。老舗の醤油屋さんの一角に市の指定文化財の店舗蔵を利用した喫茶店があります。醤油屋さんのシンボルの亀甲の六角形を店名にしたこの蔵カフェで、おいしい珈琲を飲みながら荒馬座の公演をゆったり楽しめたらいいな、そんな思いで『二人会』の企画を考えました。
いつもの元気いっぱいの荒馬座もいいけど、大人がじっくりと楽しめるような、そして座員の一人一人のこだわりや人柄にもふれられ、小さな会場で息遣いまで感じながら見てみたいというわがままな要望に応えてくれた荒馬座に感謝します。
当日は「限定40名(高校生以上)予約のみ...飲み物付き」という限られた人数の方たちが見守る中で『二人会』がおこなわれました。観客のすぐ目の前で演じるのは演技者としては緊張するものだったとは思いますが、二人の持ち味を生かした民謡や川越の名所を織り込んだ南京玉すだれなど心癒されながらも笑いも織り込まれ楽しく、終演までがあっという間でした。二人が荒馬座に入座して今日までそれぞれが磨いてきた芸への道のりが伝わってきたように思います。
40名の幸運なお客様たちも贅沢な空間と時間の中、暮れの忙しさや大変さを忘れて心温まるひとときを過ごせたことでしょう。今後も年に〜2回ずつゆっくりと息長くこんな企画をしていきたいと思います。次はどんな舞台を見せてくれるのかとても楽しみです。

出演者より

写真

長島敏治

舞台スペースとお客さんがすごく近くて緊張しましたが、皆さんの暖かい眼差しや笑い声のおかげで、二人での公演をとても楽しく演じることができました。
「南京玉すだれ」でご当地川越の「時の鐘」や「紅赤」(さつまいも)の形が喜ばれ、とてもうれしかったです。今回は演技者二人での公演で、一人での唄や語りの責任感を強く感じました。まだまだ課題も多いですが、これをいい機会にステップアップして、これからもがんばります。

写真

中村 志真

自分の唄を自分で紹介して歌いだす...、「なんて難しいけれど、なんて嬉しいコトなんだろう!」と感じながらの時間でした。自分で選んだ唄の歌詞に込められた思いや、唄ができた背景などをかみしめながら、今回の公演を作ることができました。「俵積唄」の三味線弾き語りには初挑戦しましたが、緊張感にあふれる私の演奏をあたたかく受け止めて下さった皆さん、ありがとうございました。
これからも、もっともっと皆さんの身近なところで公演したいナと思いました。