活動レポート

蔵カフェで音遊び【弐】 荒馬座二人会

2010年3月 6日

川越地域での定番企画となってきた「荒馬座二人会」をこの3月にもおこないました。主催はおなじみの「良&定」企画。
今回はまた趣を変えて、金沢真美と小林幸子の二人の出演で、笛と箏のアンサンブルを中心に構成した「二人会」となりました。

プログラム

写真

【第1部】

◆八木節
◆四季の唄メドレー
 「春が来た」/「ほたる」/「赤とんぼ」/「雨こんこん雪こんこん」
◆篠笛の演奏
◆語〜箏と篠笛の演奏にのせて
 「つるのおんがえし」

中入り 箏曲「六段」

【第2部】

◆箏の演奏「早春賦」
◆こきりこ
◆春駒舞

公演の模様

写真おなじみとなった川越の老舗の松本醤油店の一角の蔵カフェを会場とした「荒馬座二人会」。今回は、舞台空間には下手に箏、上手に小太鼓が置かれ、背景の幕と合わせて趣のある蔵カフェに自然となじむたたずまいとなりました。

開幕はちょっとにぎやかに「八木節」での幕開け!続けて、会場の皆さんにもいっしょに唄ってもらいながらのわらべ唄や「四季の唄メドレー」、「篠笛の演奏」。
そして、宮田耕八朗さん()に編曲をお願いした昔話の語り「つるのおんがえし」を、箏と篠笛にのせてお送りしました。
「カフェエサーゴノ」特製のコーヒーやケーキを味わっての「中入り」の後は、箏の話なども交えて、唄いながらの箏の演奏「早春賦」。踊りも加えての「こきりこ」。と続け、最後は干支にもちなんでの「虎舞」の囃子から、福を呼び込むにぎやかな「春駒舞」で締めくくりました。

今回の「荒馬座二人会」は女性演技者二人による箏と笛の演奏のアンサンブルで、わらべ唄や語りも入れてしっとりとした雰囲気の公演となりました。

また機会あるごとに、いろいろな構成でのまた趣を変えた小作品を創り上演していきます。

※宮田耕八朗さんは...
日本有数の尺八奏者で、「キビタキの森」「矢部の郷」「田毎の月」など農業および生命の讃歌を主題とした作品を数多く発表してい作曲家でもあります。
荒馬座とは長いお付き合いで、荒馬座の作品や記念公演に音楽をお願いしています。「つるのおんがえし」は、尺八と二面の箏・十七弦に合奏曲にのせた語りの構成でしたが、今回の企画に向けて箏と篠笛にのせた語りに編曲していただきました。

写真

アンケート

  • ひとつひとつがしっとりと聞かせる演目で、とてもすばらしかったです。いつもの荒馬座の公演とまたひと味違っていて、これもまたとてもすてきでした。
  • 舞台にずーっとすい込まれっぱなし!一緒に唄をうたわせていただいたり、箏と笛の語り『つるのおんがえし』がしっとりとして哀愁たっぷり、すっかりひたってしまいました。荒馬座の方の多技多芸を見させていただき、ただただ感心!と1時間半をたっぷりこの雰囲気ににひたらせていただきました。
  • とてもぜいたくな時間をいただきました。大きな規模の公演もいいのですが、なんだか座員を一人占めできるようなこんな企画もいいと思います。箏もいいなあ。しっとりとした内容で楽しめました。
  • 今宵は箏と笛をタップリ味わいました。うーん、私はまごうかたなき日本人だなあ!『雪こんこ』の唄は齢六十七にして初めて聞きました。かわいい唄だねえ。『早春賦』もなるほど...でした。この企画はとてもよい!ので、ずっと続けてほしいですね。
  • いやー、ぜいたくな時間!幸せでうっとり見入ってしまいました。緊張感も一緒に味わいながら、荒馬座の新しい一面を楽しくじーっくり間近で感じさせていただきました。楽しさ・情景が浮かぶしっとり感・きれいな唄声に包まれて...、とたくさんの幸せをありがとうございました。
  • 客席から舞台を見おろす公演と違い、こんなに間近で目の動きや表情がはっきり見えるこんな公演は最高でした。一緒に唄ったりしながらも、箏や笛に聞き入ってしまいました。『鶴の恩返し』ではその世界に引き込まれるようで、語り手の顔が娘や鶴やお婆さんに見えてしまいました。今日は一日研修で疲れた頭にとても癒しとなりました。
  • 小江戸、蔵の町の川越で、荒馬座のこんな雰囲気の公演とってもよかった!
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