活動レポート
里の唄 海の唄 風になり 荒馬座二人会
2009年6月27日
静かな評判を呼んでいる(?!)『荒馬座二人会』。
2008年6月に中之条町でおこなわれた吾妻郡地域公演に取り組んでいただいた皆さんの中から「群馬でもぜひ!」と声が上がり、今回は「wakuわく企画」主催で、美里第5期研修生の小山和久さんのお宅を会場として、荒馬座二人会『里の唄 海の唄 風になり』を上演する運びとなりました。
プログラム
◆八丈島太鼓
◆酒屋唄・仕事唄
◆里のうた 海のうた
◆樽ばやし
◆獅子舞
◆俵つみ唄
◆野州麦打ち唄
◆沖縄の唄
◆玉すだれ
◆八丈島太鼓
公演の模様
今回の「荒馬座二人会」の会場は、温泉で有名な草津にほど近い群馬県東吾妻町岩井というところにある美里第5期研修生の小山和久さんの何と「ご自宅」!古くからの農家で大きな作りのお宅です。
その八畳間二つとそこに添った廊下を開け放しての大広間を、舞台スペースと客席に分けて、ご近所の方々を中心におよそ70名ほどの皆さんに来ていただいて、畳にじかに座って、長椅子に座って間近に二人の演技を観るという実に親しみあふれる公演となりました。
川越での「荒馬座二人会」と同じく、出演者は長島敏治と中村志真。
『里の唄 海の唄 風になり』と題して、開幕は二人で叩く「八丈島の太鼓囃子」から始めました。二人の持ち味を生かした唄を中心に構成しました。二人のかけ合いの「酒屋唄」。地元に近い草津の「湯もみ唄」などお客さんとご一緒に唄う場面も作りました。
♪ 草津よいとーこ!一度はおいで ハー ドッコイショ ♪
そして「里の唄」として「畔打ち唄」や、東京民謡から八王子の「鮎かつぎ」など。「海の唄」として、「海の作業唄」一連を! 唄のひとつひとつに会場の皆さんから手拍子をいただき、楽しんでいただけたようです。
さらに、新潟甚句から「樽ばやし」と続けました。樽は群馬では「八木節」でも親しまれているので、樽を特製のバチで軽快に打ち鳴らす「樽ばやし」は大変好評でした、そして「中入り」。
第二部は、「獅子舞」から始めて、中村志真の三味線と唄で「俵つみ唄」。長島の唄で「野州麦打ち唄」。そして、唄と三線で沖縄の唄へ。子守唄として知られている「赤田首里殿内」、エイサーの「固み節」・「唐船どーい」と続け、皆さんにカチャーシーの手振りもに加わってもらうと、何と踊り出す子どもも!
手拍子をもらい、ひとつひとつの演目を身近に身体で感じてもらい、終始なごやかな雰囲気の公演となりました。
今回は、梅雨時でしたが、昔ながらの日本家屋を開け放って、気持ちのよい風と草の香りにひたりながらの和風の農村型大広間サロンコンサート(?!)といった実に趣深い「二人会」となりました。
こうした少人数編成の特別構成の公演企画、身近なライブスペースでの「民族芸能ライブ」を皆さんの地域でもお楽しみいただけます。
あなたのお宅や身近なスペースでいかがですか?
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