活動レポート

日本の伝統文化を体験しよう 調布市小学校児童文化研究会・研究授業

2009年12月 9日

調布市内の小学校の先生方の教育研究会「調布市小学校児童文化研究会」において、「子どもたちが生の伝統文化にふれる機会をつくる」、「先生方にも表現者になってもらう」といった観点の企画です。
荒馬座との関わりもあって太鼓や民舞の実践にも長けた先生のご協力もいただき、調布市の上ノ原小学校の3年生約20名と児童文化部の先生方を対象とした「研究授業」として体験学習プログラム「日本の伝統文化にふれよう!」を実施することとなりました。

「日本の伝統文化にふれよう」という体験学習プログラム。

写真 まずは、沖縄からということで、沖縄の三線の紹介。楽器の説明をして、音色を聴いてもらう。子どもたちは初めて目にする楽器に興味を示し、初めて聴く音を楽しんでくれる。

そして、沖縄の旧盆の時期に踊られる太鼓踊り「エイサー」を「みんなで踊ってみよう」コーナーへ。簡単な振りを伝え、カチャーシーでみんなで踊ってもらう。元気な三年生で、テンポの速い曲にノリよく踊ってくれる。

写真 続いては、津軽三味線の紹介。
沖縄の三線が北へ伝わって青森の津軽三味線となったという話をして、実際に津軽三味線の演奏をして、音色を聴いてもらう。
同じ三味線でも三線とはまた違った音色に子どもたちは興味津々。青森の芸能ということで、有名なおまつり「ねぶた」の話をして、このお囃子で使う「桶胴太鼓」や「竹ばち」「手平鉦」の楽器紹介もして、「ねぶた囃子」の実演。
「ハネト」になって「みんなで踊ってみよう」コーナーその2。「ラッセーラー!ラッセーラー!」もかけ声も思いっきりかけながらひとしきり跳ねて踊る。

そして、お囃子のメロディを担当している「篠笛」の紹介。これもちょっとだけ「みんなで吹いてみよう」という体験も交える。結構初めてでも音が出る子もいてビックリ!

続いて、リズム楽器の「鉦」の紹介。そして太鼓の紹介。「くりぬき太鼓」や「宮太鼓」と言われる大太鼓、お囃子の基本リズムを担当する小太鼓(締め太鼓)の紹介をする。

先生方にも加わってもらい、これらの楽器を使ってのお囃子「水口囃子」の実演。「体験したり実演を見ることで、子どもたちの目がイキイキとかわってくる様子がわかりました。」と後で先生が言ってくれた。

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写真最後に「みんなで太鼓を叩こう」コーナー。「輝け囃子」を叩いて見せて、すぐに子どもたちと先生方で太鼓体験。
時間の関係で短時間で仕上げとなったが、子どもたちは力いっぱい元気いっぱいに太鼓を叩いてくれた。

今回は、学校の1時限で45分という中で、最後の太鼓は子どもたちには物足りなかったかも知れないが、その後残った先生方には、さらにいろいろなバリエーションも取り混ぜながらたたいてもらうこともできた。

その後、先生方と研究協議。
感想をいただき、いろいろと質問も受けながら交流を深める。荒馬座の太鼓民舞教室などにも参加していろいろと太鼓や民舞を教育実践に取り入れている先生方が進行にうまく協力していただき、短いながら充実した体験プログラムになった。

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