活動レポート

荒馬座あとりえ企画 2009平和のつどい 落語で語る平和へのメッセージ

2009年9月13日

「荒馬座あとりえ企画」の中で、年に一度企画している平和について考える「平和のつどい」。
2009年は、「落語で語る平和へのメッセージ」と題して、立川談之助さん、柳家さん八さんのお二人の師匠をお招きしました。

写真第一部の立川談之助師匠には、昨今の政治風刺を織り交ぜながら、戦時中に時局柄ふさわしくないとして当時の落語協会が「自粛」させられ、演ずることを禁じた五十三の「禁演落語」の中から「目薬」を演じていただきました。「禁演落語」の中には「明烏」「子別れ」などの有名な題目も含まれているとのことです。

写真第二部では柳家さん八師匠に、実際に東京大空襲を体験し火の中を逃げ延びた家族の体験をもとにご自身が創作した実録噺「東京大空襲夜話」を語っていただきました。

約70名の観客を前に、両師匠ともそれぞれ一時間を越える大熱演!会場は終始笑いの渦に包まれました。

写真観客からは、「現実では想像すらできない戦争の事実を落語という形で聞くことができ、とても新鮮だった。」、「芸能を楽しめる世の中は、人々の努力なしでは実現できない。戦争のない平和な世の中であるよう努力を続けたい。」などたくさんの感想が寄せられ、落語を通して改めて平和への思いをかみしめる企画となりました。
(「荒馬座あとりえ企画」担当 金子満里)

ちなみに、柳家さん八師匠は『実録噺「東京大空襲夜話」』(新日本出版社)という本を出されています。ぜひご一読を!

アンケートより

  • 平和な時代だからこそ落語を楽しめることの大事さ、戦争を語り継ぐことの大切さを実感しました。
  • 平和な世の中を守って、そこで落語を聞いて思い切り笑いたい!
  • 落語はたびたび聞きにいっていますが、今回のものは特に内容がぎっしりつまっていました。感動しました。
  • さん八師匠の実録噺『東京大空襲夜話』のサゲには思わずほろりとさせられました。
写真 写真