活動レポート

『生坂龍翔太鼓』創立二十周年 赤とんぼフェスティバルINいくさか

2008年10月18日

1989年に、長野県東筑摩郡生坂村の「村おこし事業」の一環として荒馬座で作調しました。

雪をかぶった日本アルプスの山々、青く澄み悠々と流れる犀川といった地元の雄大な自然と人々の喜怒哀楽に富んだ生活を表した壱の曲「生坂」。

地元に古くから伝わる「犀龍小太郎伝説」をイメージして、母親の子どもへの愛や、少年・若者の大きな志を「龍」で表現して太鼓で表した弐の曲「龍翔」の二曲で構成されています。故郷を思い、故郷の風土・故郷の人々を愛する「生坂」の心を表しています。

1998年6月には、「響け、いく嶺こえて」と題して十周年記念公演をおこない、新たに「まつり」「岩つつじ」などの曲も加わりました。生坂中学校の総合学習で太鼓の指導も長く続けて、教えた生徒たちが今では『生坂龍翔太鼓』のメンバーとして活動しています。
秋の恒例行事「赤とんぼフェスティバル」を始め、村内外のイベントに年間10数回出演活動をおこなっています。2008年10月の「赤とんぼフェスティバルINいくさか」では創立二十周年行事として「太鼓まつり」が盛大におこなわれました。
「小さくてもキラリと光る個性溢れる村」の中で「生坂の心と感動」を伝えようと、楽しみながらこの太鼓を打ち続けています。

祝『生坂龍翔太鼓』創立二十周年!

写真長野県東筑摩郡生坂村の「赤とんぼフェスティバル」で『生坂龍翔太鼓(会長白澤敏)』の創立二十周年を祝って「太鼓まつり」が盛大に開催されました。
『会津鶴ヶ城太鼓』・『大安寿太鼓』・『神川豊穣太鼓』など荒馬座が作調に関わった各団体も駆けつけ、二十周年に花を添えました。

民族歌舞団荒馬座 代表 狩野 猛より

写真当日は雲ひとつない秋晴れでTシャツでも暑いくらいの陽気でしたが「太鼓まつり」が、始まるころは陽も山に隠れ急に冷え込んできましたが、遠方より駆けつけた各団体の演奏が始まると大勢の村民の人たちが寒さを忘れ見入っていました。
最後は『生坂龍翔太鼓』が特設ステージで演奏されました。この演奏には創立当時からのメンバーであり、現村長の藤澤泰彦さんも加わり、また太鼓のメンバーが17年間指導を続けている生坂中学校の太鼓クラブも加わり、大きな大きな拍手に包まれていました。

写真 夜の交流会には、太鼓の作調に尽力した前村長も駆けつけてくれ、旧交を温めることができました。交流会の中締めとして太鼓団体から地元の唄や踊りが披露され、三本締めや一本締めなど各地の締め方で終わるなど楽しい楽しい交流会でした。その後も元気な太鼓団体の交流が夜中まで続いていました。

写真 二十周年を迎えるまでにはさまざまな困難はあったと思いますが、藤澤村長が挨拶の中で言っていた「小さくてもキラリと光る個性溢れる村」の中で『生坂龍翔太鼓』が多くの村の人に愛され村の誇りとなる芸能と根付き始めていることを実感する二十周年でした。

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