活動レポート

東京都教職員研修センター「芸術II音楽『和太鼓の活用について』」

2002年6月17日〜2007年6月20日

2002年〜2007年度にかけて、東京都教職員研修センター主催の「芸術II音楽『和太鼓の活用について』」という講座の講師を荒馬座で担当させていただきました。

2002年度からの中学校「音楽」における「和楽器必修」や「総合的学習」における「伝統的な文化にふれる」といった内容から、音楽科や「伝統文化」の学習として、学校で和楽器を学ぶ機会も増え、荒馬座が先生方の研修会の担当する機会も多くなりました。

日本のよい文化(=芸能)として伝わってほしい! 岡田 仁/演技部

東京都教職員研修センター主催の「芸術II音楽『和太鼓の活用について』」という講座の講師を荒馬座で担当させていただきました。新指導要領に基づき、和楽器を授業の中に取り入れていくためのカリキュラムづくりをする小学校・中学校・養護学校の中堅の音楽専科の先生たちが、三味線や箏などの和楽器を邦楽の専門家から習ったり、理論的講義を受けたりする研修の一環としての「和太鼓」の研修会でした。

今回は3グループに分かれており、それぞれ20名前後の参加者で立川にある多摩教育センターの地下2階「音とことばの部屋」で、3日程でおこなわれました。

太鼓の基本のバチの持ち方・構え方から始め、リズムのバリエーションの例として盆踊りの太鼓のリズムなどを取り上げ、仲間とたたく楽しさを感じてもらうということで「ぶち合わせ太鼓」の回転だけをやってみたり、さらに篠笛のメロディーにのってたたく体験として、『輝け囃子』というお囃子にふれみるなど、3時間という短い講習時間でたが、いろいろと太鼓にふれて楽しんでもらいました。

音楽専科の先生たちだけあって、さずがに口伝(リズム)を覚えるのは早く、なんなく叩けてしまい、すぐにリズム譜にしてメモするほどでした。
それでも、実際に太鼓を叩くのは初めての方がほとんどだったので、股を割って腰を入れて叩く姿勢や、打ち込んでいく気持ちと体の使い方などは、頭で分かっても体が思うようには動かず、最初はだいぶ苦労していたようです。それでも、叩いていくうちに慣れてきて、太鼓を楽しんで体験してもらうことができました。

運動会や文化祭などでは各地の学校の太鼓や民舞の実践が広まっているようですが、「授業」として取り上げられるこれから、「勉強」のひとつということだけでなく、生徒一人一人が輝き楽しくたたくことによって、日本のよい文化(=芸能)として伝わっていくことを願っています。

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