活動レポート

大泉町地域公演『明日へのまつり』【群馬県邑楽郡大泉町】

2010年5月15日

群馬県の大泉町では、これまでに町の保育園合同観劇会や小学校の鑑賞教室などで荒馬座公演をおこなってきました。

今回は、大泉町南・北・西保育園保護者会の共催で、大泉町・大泉町議会・大泉町教育委員会・(財)大泉町スポーツ文化振興事業団の後援も受けて、町ぐるみで『明日へのまつり』公演に取り組んでいただきました。

実行委員会の「大泉『荒馬座』」を観る会」の中心となったのは、ちょうど美里センターで開催中の「エイサー」の教室に参加してくれていた町の保育園の保育士さんたち。町の保育園の保護者の皆さんや以前に町の青年団で活動していた皆さんと一緒になって、町中に広く呼びかけていただきました。

公演当日には、会場の大泉町文化むら 大ホールには、満席を越え、立ち見まで出るたくさんのお客さんを迎えました。皆さんに「荒馬踊り」でかけ声をかけてもらい、「エイサー」の手振りで身体を動かしてもらって、この『明日...』公演は、鼓や民舞に親しむいいきっかけともなったようです。

子どもから大人までが一同に会して楽しめる生の舞台を!  「大泉町『荒馬座』を観る会」実行委員長 岩崎 純一

「この町で、生の舞台を観たい!」そんな思いが集まり、保育園の子どもたちから大人たちまでが一同に会して楽しめる「劇場」を作り出すことができました。

60代から70代のわがままな連中(その昔地域で活動していた「青年団」の面々)と若い保育士さんたちとのこの公演の実行委員会が生まれたのはこの1月の寒い日でした。
経済不況がこの群馬の大泉町全体にも及び町の人々に心のさみしさを生み出している中で、1枚2,500円のチケット売りはなかなか進まず不安と焦りの日々...。
そんな状況下でも実行委員会を重ねるうちに人と人との交流が生まれ、1枚・10枚と小さな輪が広がって、公演の1週間前からチケットは売り切れとなりました。

そして、公演当日には満席を越え、立ち見まで出るお客さんを迎え、舞台と客席そして実行委員の心が一つになり、大きな花を咲かせることができた5月15日でした。

公演後の「打ち上げ」では、コップが割れんばかりの「乾杯」の嵐!込み上げる歓喜!
いろいろとたいへんな状況の中でのこの荒馬座公演への取り組みは、人と人とのつながりや地域社会とのつながりなど、日頃忘れていた町にとって大切なものを掘り起こしてくれたと思います。
子どもたちに太鼓や民舞を目の前で見せることができた若い保育士さんたちにとっても、この取り組みは忘れられない金字塔になったのではないでしょうか。

アンケートより

    • 太鼓の音を間近で聞いて鳥肌が立ちました。改めて日本の文化っていいんだなあっと思ったのと、こんな機会が増えればいいなと思いました。
    • 楽しいひととき、感動しました。人生もうひとふんばりがんばろう!という気になりました。
    • 迫力がありとても楽しかった。また客席からも一緒にかけ声や手拍子でリズムにのって楽しめた。『荒馬踊り』は観たことがあったが、改めてここで観てみると好きになって、自分もやってみたいと思った。
    • 観客もかけ声や手振りや太鼓で参加できる演目もたくさんあり、とても楽しく観ることができました。太鼓の音が身体と心に響くとても感動的な公演でした。日本の伝統が子どもたちにどんどん伝わっていくといいと思います。
    • 各演目ごとに観客を巻きこみ、演技者自身が楽しそうに演じていたので、観客の一人として心から楽しめたひとときでした。獅子に頭を噛んでもらったのでいいことがあると期待して明日にでも宝くじを購入しようと思います。
    • 実行委員長さんの挨拶にあったように、大人から子どもまで一同に会して同じものが楽しめる、まさに「文化」だと思いました。子どもたちの素直な反応に大人もほっとする時間でした。

  • どの演目もエネルギーあふれるもので、気持ちがスッキリしました。舞台と客席が一体となっての二時間。躍動感あふれる音の数々。小気味のよい踊り手さん、どれもすばらしかったです。よい機会を与えて下さった実行委員会の皆さんに感謝します。獅子舞は子どもたちは怖がってもいましたが、今の子どもたちにはこんな体験をもっとさせて欲しいと思いました。
  • 出演者の皆さんの表情・笑顔に励まされました。心から楽しんで演技されているんですね。公立保育園の園児たちの団体鑑賞、とてもいいことですね。大泉の保育士さんたちの日頃の努力の姿なんだと思います。
  • 子どもたちがとても楽しみにしていました。見せるだけではなく聞くだけではなく、客席とのやりとりなどが一体感があってよかった。子どもたちには長いかなーと思いましたが、よく観ていました。あっという間でした。
  • どの演目も素晴らしかったです。躍動感のある踊りと力強い太鼓、心踊る鉦の響きと心地よい笛のメロディーにふれて、久々に心が元気になりました。だいぶ昔の『野原の真ん中で』の感動がよみがえりました。舞台と客席が一体となってとてもよかったです。子どもたちもよく観ていましたね。

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