活動レポート

東北・東日本大震災「被災芸能団体支援」緊急チャリティー公演 第2弾【東京都新宿区】

2011年5月26日

新宿のR'sアートコート東京労音大久保会館)を会場に、東日本大震災被災芸能団体支援の「チャリティー公演」をおこないました。

平日の午後・夜という日程にもかかわらず、15:00からの回、19:00からの回ともにほぼ満席となり、おかげさまで、2回公演で合わせて300名を越えるお客さんを迎えることができました。

支援金に充てるチケット代に重ねてまた支援金をいただいた方もいて、このたびの荒馬座の「被災芸能団体支援」という趣旨に多くのご賛同をいただきました。

この日から販売を始めた「がんばれ東北」手拭いもこの日だけで、「187本」の売り上げがありました。こちらも支援金に充てていきます。

写真 開場した舞台には、岩泉町小本『中野七頭舞保存会』の太鼓、
大船渡市三陸町『浦浜念仏剣舞保存会の面と刀、
釜石市『鵜住居青年会』の虎頭が飾られ、静かにお客さんの入場と開演を待っていました。

公演は「さんさ踊り」での開幕。
続いて「神楽太鼓」の響く中を「三宅島の太鼓」。 『三宅島神着郷土芸能保存会』の方々の「友情出演」で、太鼓とともに被災芸能団体へ向けた木遣りも朗々と響き渡りました。

写真写真 そして、『浦浜念仏剣舞保存会』会長の古水力さんを迎えて、被災の状況や地域の再生・芸能の復興に向けたお話を伺いました。
浦浜念仏剣舞」では、古水さんに唄と太鼓での「特別出演」もしていただきました。

続いて、司会がこの間の支援活動でうかがった釜石市の鵜住居町や、『鵜住居青年会』の被災の状況をお伝えして、復興への願いを込めての「虎舞」。

写真公演の最後は、「水口囃子」で締めくくり、客席の皆さんとともに、被災地に明るい春の訪れを願いました。

この公演にあたり、ご来場・ご協力いただいた皆さん、ご協賛いただき会場使用に当たり便宜を図っていただいたいた東京労音の方々、急に決まった公演にもかかわらずご協力いただいた照明・音響のスタッフの皆さん、いまだたいへんな状況下の岩手県大船渡市よりおいでいただいた古水さん、「友情出演」していただいた『三宅島神着郷土芸能保存会』の皆さん、本当にありがとうございました。

写真※この公演の収益はすべて支援金として、釜石市『鵜住居青年会』(鵜住居虎舞)・大船渡市三陸町『浦浜念仏剣舞保存会』・岩泉町小本『中野七頭舞保存会』に、直接お渡しします。

※荒馬座では引き続きさまざまな形で「被災芸能団体支援」を続けていきます。

アンケート

  • 三宅島の人々の素朴な力強さとそこに加わる荒馬座の人たちの、ともに盛り上げていく雰囲気がよかったです。『浦浜念仏剣舞』と『虎舞』は、舞台での迫力・おもしろさを感じました。保存会の方のお話、そして太鼓と唄での共演が、復興への心意気として伝わってきました。荒馬座の『水口囃子』、楽しい雰囲気ですてきでした。
    誰もが、東北沿岸の民族芸能は大丈夫だろうかと心配していたところ、いち早くこのような取り組みに立ち上がった荒馬座の皆さんに心から感謝しています。今までもたいへんな時を乗り越えてきた各地の芸能が少しでも早く東北の皆さんの心を元気にする力となって再生できるように応援したいです。
    荒馬座の皆さんの心意気を各地で伝えていくことを期待しています。
  • 『さんさ踊り』では、霊にささげる静かな思いを感じました。三宅島太鼓では力強さとともに、噴火のことも思い出しました。『虎舞』を観て祭りってこういうものだと改めて感じました。『水口囃子』は全員のそろった動きと音の重なりがすばらしい。」
  • 芸能の力、『励まし』ということがとても強く伝わってきました。今日この場にいられたことをとてもうれしく思いました。
  • 私は釜石で生まれ育ちました。子どもの頃は怖い!と思っていた虎舞や剣舞も、今日は始めから涙が出て止まりません。今回の災害で亡くなった方々がきっと観に来ていたと信じます。私の母も亡くなりました。でも、これで元気をもらい、また釜石の復興の手伝いに、思い出探しに帰ります。まだまだ瓦礫の中ですが...。
  • 『浦浜念仏剣舞』は保存会の会長さんの太鼓や唄、震災の状況のお話などから、芸能の本質というか、本当の意味での芸能が伝わってきて、胸に迫るものがありました。 そして改めて、荒馬座は伝統芸能をの宝庫でもある東北とは強い絆で結ばれているんですね。被災芸能団体への思い、支援の活動などなど、この間の荒馬座のひたむきさにまた惹かれました。心から応援していきたいと思います。
  • 心に響き、自分の生まれ育ったふるさと東北を思って、観ていました。ありがとうございました。
  • 一糸乱れぬ『さんさ踊り』にしても、戦い続けて止まぬ『浦浜念仏剣舞』の阿修羅のごとき姿にしても、言葉もなく、ただ手手を合わすしかなかった。それは目に見えない世界がそこにあるからでしょうか。すべての演目がすばらしかったです。
  • 今日の演目、そして古水さんのお話など、すべてに心が打たれました。私も東北生まれ、東北育ち。私たちの祖先がそうしてきたように、こんな天災やさまざまな苦難に出会うたびに、こうして人と人が絆を確かめ希望に向かった進んでいける、それを今日確認できたことが救いです。『再生』『復興』できるのが人間、がんばろう東北!
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