活動レポート

復興祈念・岩泉町荒馬座公演『囃し囃され荒馬まつり』【岩手県下閉伊郡岩泉町】

2011年7月18日

2011年7月18日(日曜日)に、このたびの東日本大震災に際しての荒馬座の関わる被災芸能団体支援活動の一環として、「中野七頭舞」の地元岩手県岩泉町で「復興祈念・岩泉町荒馬座公演『囃し囃され荒馬まつり』」をおこないました。

写真 中野七頭舞保存会の皆さんの多大なるご尽力を得て、以下のように岩泉町に広く呼びかけていただき、この公演を実現することができました。
「復興祈念」をテーマに、えんぶり・虎舞荒馬踊り・稔りの曳山囃子・竿灯・秩父屋台囃子などの演目で構成した特別プログラムの荒馬座公演を、小本を中心とした地元の岩泉町の約150名の皆さんをご招待して観ていただきました。

岩泉町のみなさんへ 荒馬座岩泉町公演実行委員長/阿部一雄(『中野七頭舞保存会』顧問)

写真東日本大震災からはや四ヶ月が過ぎ、小本の町も瓦礫の撤去や仮設住宅入居が進み、復興に向けて歩み始めています。本当の復旧・復興には多くの時間と困難が伴いますが、幾多の困難を乗りこえてきた先人のように、地域で乗り越えていきたいと願っています。
荒馬座は東京を中心に民族芸能の公演をしている今年45周年を迎える歌舞団で、七頭舞保存会とは20年来の友人と言える団体です。
荒馬座より震災支援として公演を行いたいとの申し出があり、今回町民会館で公演することになりました。
荒馬座の舞台は子どもからお年寄りまで幅広い人たちに笑いと元気を届けてくれます。夏のひととき、力強い太鼓の響き、心弾む踊りの数々、躍動的でさわやかな舞台をぜひご堪能下さい。

写真

保存会の皆さんの熱い思いで 荒馬座 演技部 金沢真美

写真保存会の皆さんの熱い思いで『復興祈念・荒馬座岩泉町公演』が実現しました。『中野七頭舞保存会』の方々の主催で、岩泉町・岩泉教育委員会の後援もいただいて、七頭舞の地元小本や岩泉町の皆さんに荒馬座公演を観ていただくことができました。保存会顧問の阿部一雄さんを始め保存会の皆さんには、宣伝から、公演当日の会場案内や駐車場整理まで一手に引き受けていただきました。

写真被災地を回っての町の送迎バスに乗り仮設住宅から来て下さった方、小本を離れた親戚の方をわざわざを連れて来て下さったり、約150名の皆さんに公演を観ていただきました。ありがとうと手を握ってくれるおばあちゃん。娘夫婦を失って今日初めて泣けました、と声をかけて下さった方。まだまだ頑張るよ!と力一杯握ってくれた手のぬくもりに、私たちがたくさんの力をいただいた公演になりました。そして、私たち以上にお客さんの反応を喜んで一人一人に声をかけている保存会の皆さんの姿にも胸が熱くなりました。この思いを今後の『45周年記念公演』の舞台に込めて、私たちも頑張ります!」

岩泉町の「いわいずみブログ」より

写真▼「観ている方の顔には笑顔が見られました。また、荒馬座の心温まる演技に思わず感極まって涙を流す方の姿も...。郷土芸能の持つ不思議な力を感じた公演でした。きっと、被災者の方の心を癒し、復興への確かな活力になったことと思います。」

写真(左写真)『中野七頭舞保存会』顧問・阿部一雄さん

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▲『中野七頭舞保存会』の皆さんと