活動レポート

「本場の祭で『中山太鼓』を体験してきました!」荒馬座創立45周年公演実行委員会企画

2011年10月15日〜2011年10月16日

2011年10月15日・16日の2日間で「荒馬座45周年公演実行委員会企画」として、「本場の祭りで『中山太鼓』を体験しよう!バスの旅」をおこないました。

岐阜県と愛知県の県境の山の中、岐阜県恵那市の串原地区の中山神社の祭礼は、太鼓の音を奉納するめずらしいお祭りです。力いっぱい大太鼓を打ち込む姿、輪になって老若男女一緒に叩く「回り打ち」、杉木立の中を太鼓を打ち鳴らしながら進む巡行、山の中の静かな神社がこの日一日は太鼓の響きで熱く燃えます。

今回は、「荒馬座創立45周年公演実行委員会企画」としてこの「中山神社大祭」に参加してお祭りを体感し、「回り打ち」では輪の中に入って一緒に「中山太鼓」を叩かせてもらってきました。45周年公演に向けて、改めて地元の保存会の皆さんとまた各地の実行委員会との皆さんとの交流も深まりました。ちょっとハードな日程でしたが、保存会の皆さんの細やかなご厚意のおかげでたいへん有意義な企画となりました。

実行委員会の未来は祭の輪の中にあったぞ! 荒馬座制作部 貝塚理子

写真中山太鼓とお祭りを体験するバスの旅」と題して、45周年公演の第1部で座員と実行委員会合同で叩く『中山太鼓』の本場、岐阜県恵那市串原の「中山神社大祭」に参加しました。東京から大型バスで向かったのは座員を含めて33名、そして美里からも北埼玉・群馬の実行委員会を中心にマイクロバスをチャーターして23名、単独参加も数名、総勢60名くらいでお邪魔しました。

大所帯にもかかわらず『中山太鼓保存会』の方々をはじめ、地元の方々が大変あたたかく迎えて下さいました。朝からバチの手配からお弁当から、歓迎のご挨拶までいただき、すつかりお世話になりました。この場ををお借りして御礼申し上げます。

写真 六組の打ち囃子組それぞれが打ち込む「一人打ち」も手取り足取り教えて下さり、そして「回り打ち」は、さほど広くない境内で数百人が一つの輪になってかけ声も賑やかに叩いていく、押し合いへし合いもまた楽しみながら、どんどん叩いていく楽しさにみんなすっかりはまってしまいました。各組ばらばらにそれぞれの一人打ちをしているかと思うと、どこかの組が調子よく回り打ちをはじめ、いつの間にか全体が一つの輪になっていく、そしていつの間にか「回り打ち」から「一人打ち」に変わってまたそれぞれの組にまた戻っていく、そんな繰り返しをしながら祭りはどんどん盛り上がりました。  「誰でもあたたかく迎え入れ、一緒に太鼓を叩きながらつながっていく。今日味わった楽しさ喜びを今度は私たちが実行委員会で作っていきたい!」とバスの中で語ってくれた実行委員の方の言葉通り、45周年公演「未来は祭りの輪の中に」を実感できた中山神社大祭でした。

実行委員会の輪もこのお祭りのように! さいたま荒馬座を観る会 今井あゆり

写真 今回の「『中山太鼓』と祭を知るバスの旅」に「さいたま荒馬座を観る会」からも4名で参加しました。

お祭りの会場の中山神社には朝の8時に到着しましたが、すでに準備で盛り上がっていました。地域ごとに太鼓を叩き始めて、すべての団体の太鼓が鳴り響くと、それぞれに叩いていた太鼓の輪が広がり、一気にお祭りモードに!
最初は太鼓の輪に入るのをためらっていた私たちでしたが、地元の方々が「入っておいでよ!」と誘って下さり、一緒に叩くことができました。その後、太鼓は担がれて鳥居をくぐって神社のの境内へ。神社にお参りをすると、本格的にお祭りがスタートしました。

写真 お囃子は地域によって異なります。太鼓も速いテンポで叩く地域、ゆっくりどっしり叩く地域とそれぞれでしたが、みな自分たちの叩いている隣の地域が口伝を間違えるように競って叩いているとのことでした。それぞれの太鼓がいつの間にかひとつの輪になり、気がつくと地域に関係なく人が入り乱れてひとつのお囃子(神囃子)を叩いていました。時には横や後ろから押されて、まるで「おしくらまんじゅう」状態で、その「おしくらまんじゅう」をみんなで楽しんでいる様子でした。輪になって叩いていたと思ったら、いつも間にかそれぞれの地域の太鼓に戻り、また地域ごとにお囃子を叩き始め...。いったいどこで誰が指示を出しているのか、最後までわかりませんでした。不思議です。

写真 最後に、奉納ということで太鼓を叩いて打ち納め。終わると、拍手や胴上げまでおこなわれ、お祭りが終了。終了後は各地域の撤収が早くあっという間に静かな神社に戻りましたが、太鼓や笛の余韻がいつまでも残っていました。初めて参加した私たちを地域の方々があたたかく迎え入れていただき、お囃子がわからなくてもいい気持ちで叩くことができました。

これからも「さいたま荒馬座を観る会」実行委員会の中で叩くのが楽しみです。今回のお祭りのように太鼓を通して実行委員会の『輪』が広がるといいな!と感じました。

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