活動レポート

2017若者向けスペシャル企画『U25太鼓―NO TAIKO NO LIFE』

2017年8月27日

2017年8月27日に板橋の荒馬座で、若者向けスペシャル企画『U25太鼓―NO TAIKO NO LIFE』をおこないました。
2016年6月の「U-25 太鼓DON DON!」に続く第二弾!

集まった28名の若者たちの力強い太鼓の音が響き、熱気が稽古場を埋め尽くした一日となりました。

2016年6月の「U-25 太鼓DON DON!」に続く若者向けスペシャル「TAIKO」企画の第二弾!
地域のサークル、各地の太鼓民舞教室、荒馬座研修生などの関係から、たくさんの若者が参加してくれました。

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みんなで太鼓囃子『銀鱗躍動』に息を吹き込んで!.........荒馬座演技部 中野このみ

太鼓好きの若者はもちろん、太鼓を初めて叩く若者、そして日本語学校に通うスペインやフランス、ブラジルなどの学生数名を含め、総勢28名の若者が、板橋の荒馬座の稽古場に集いました。

今回は、この企画に向けて新たに創作した太鼓『銀鱗躍動』に挑戦しました。「銀鱗躍動」は勢いよく活動することのたとえです。魚がうろこを銀色に輝かせて生き生きと泳ぎ回ることから、現在を生きる若者たちが、これからの社会を担い生きていく中で、自分らしく輝いて生きていけるように、いろいろな困難や壁も乗り越えていけるように...そんな願いを込めて創ったお囃子です。

午前中は、ゆったり川を泳ぐ魚の様子を現した「銀鱗」部分を中心に、小太鼓と大太鼓それぞれの口伝を、タイヤと太鼓を繰り返し叩いて練習しました。
「難しい!」「なかなか覚えられない!」と苦戦していた人も、繰り返し叩くことで、またみんなでと一緒に叩くことで、次第に体がリズムを覚えていきました。

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昼食後は参加者全員で「夢」をテーマにミニ交流会。身近な小さい夢や、少し先の大きな夢など、それぞれの抱いている夢について語ってもらいました。「○○にチャレンジしたい!」というお互いの熱い思いを聞いて、またエネルギーはフル充電!

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午後は、荒馬座の「三宅島の太鼓」「秩父屋台囃子」を観てもらった後、いよいよ元気よく跳ねる魚をイメージした後半部分「躍動」に挑戦。チームを決めて、仲間とともに繰り返し叩き、身体になじませていきました。軽快なテンポ、輪になって踊りながら叩く大太鼓の大回転、そして小太鼓同士のかけ合いに、苦戦しつつも楽しみながら挑んでいく姿がとても印象的でした。

最後は、チーム毎に発表会。一日の成果をお客さんの前で披露し、たくさんの拍手をもらいました。新たな太鼓囃子「銀鱗躍動」に息を吹き込み、ともに創り上げてくれた28名の皆さん、本当にお疲れさまでした。

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第三弾(?!)も乞うご期待!!

参加者の感想

  • 初めて会う人とチームになって、叩き方や入るタイミングを話し合って合わせたり...何より太鼓の♪ドン♪カッ♪の音を通じて言語の壁も乗り越えて、心をひとつに一つの曲として叩けたことがうれしかったです。
  • 昨年は中3だったので参加できず、念願のU-25への参加でした!!とにかく楽しくてたまらなくて、一日があっという間!もっと太鼓を叩きたいです。もう二度と会えないかもしれない人々とつくる太鼓の「和」や「今」が、本当に貴重な体験でした。

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  • 生活しているといろいろな壁にぶつかり、迷ったり悩んだりするけれど、お昼に「みんなの夢」を聞き、同じ太鼓を叩ききった仲間がいる喜びと達成感を味わい、自分の中にわき立つエネルギーを感じることができました。明日からの活力になりました。
  • 日本の伝統文化を体験することはすばらしいと思います。もう少し長く日本にいられるのなら、本当に太鼓を習いたいです。親切に教えてくれて感謝しています。夢が叶いました。
  • 年齢も国も違う人たちが、一日一緒のことを学び交流する機会は初めてで、英語も日本語も分からずにいながらも、一つのことを通じて分かり合えるということは、すばらしいことだと感じました。外国の方が「日本が好き!」と言ってくれてうれしかったです。