希望の詩 ‐百年後の願いを芸能に託して‐
芸能の力で百年後に伝えたい あの震災の記憶を 命の重みを
芸能の力で百年後に伝えたい 人々が「ここに生きた」証を
そして芸能に託したい 「百年後の世界」への願いを
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上演プログラム
演目紹介とメッセージ
被災地の芸能に、百年後のふるさとの希望を託して
制作担当 金子 満里
2014年新作『希望の詩』をお届けします。
この作品では、2011年3月11日のあの震災の記憶を忘れず、困難を乗り越える人々の絆の象徴として受け継がれてきた被災地東北の芸能を今だからこそとの地域の要望に応えて、荒馬座の創立45周年記念公演で上演した「浦浜の鎮魂歌」を再演します。
町ごと津波に流された三陸町越喜来地区、かつて津波に流され途絶えていたものを復活させた獅子躍り、そして亡き人の供養のために踊り継がれてきた念仏剣舞を、地元保存会の会長古水力さんの協力も得て、鎮魂と再生の誓いを込めて再構成した演目です。
また、今回は浪江町の麦搗き唄や子守唄、相馬の壁塗り甚句、伊達市霊山町の霊山太鼓など、福島の芸能も併せて上演します。
壁塗り甚句は、壁塗り職人(左官屋)の夫婦の働く様子を表した踊りです。今回は原発事故への風刺も込めて「2011・壁塗り甚句」として上演します。
そして荒馬座では初披露となる「霊山太鼓」。「霊」の山と書く霊山は文字通り美しい山で清らかな水が流れ爽やかな風の吹く山です。小太鼓の人たちは風に乗って気持ちよさそうに前を向き「♪タンタリンコ タンコタンコ」のリズムを打ち、大太鼓の「♪ドドーンドンドン」が絡むおもしろいお囃子です。
あの日、放射能は風に運ばれ、また雪に含まれてこの霊山の地にも降り注ぎました。清らかな風と水の町である霊山の、復興への願いを込めて叩きます。
被災地の芸能に、百年後のふるさとの希望を託してお届けする『希望の詩』、沢山の皆さんに観ていただけることを楽しみにしています。
レポート・ご感想
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