公演作品「誓い新たに」

民族芸能の担い手である庶民は、過酷な労働や思いがけない災害や貧しさの中にあって、なぜあんなにも楽しく元気で、豊かな芸能を生み出してきたのでしょうか?

私たちはこれまでの芸能やその担い手との出会いの中で、芸能そのものの中に困難を乗りこえ人を結びつけ、元気づける力があることを体感してきました。不安や緊張を強いられることの多い現代だからこそ、夢や希望を語り合い、生きるすばらしさを歌い上げる作品を届けたいと考えています。
『誓い 新たに』というタイトルは、「首都圏に根ざして民族文化の花を咲かせよう!」とした荒馬座創立の誓いと、公布から60年「二度と武器は持たない」という日本国民の憲法の誓いを新たにしたい、また、見に来て下さる方たちそれぞれにとっての「誓い」-夢や希望を抱いた初心を思いおこし、元気になってもらいたい、という思いからつけました。
   
第1部 「囃し囃され」 (50分)
第1部はこれまでの活動の中で出会ってきた人々に育てられた演目や地域との協同で作り上げてきた元気で魅力的な芸能の数々をごらんいただきます。
荒馬座の心意気を歌った「荒馬座木遣り」で幕を開け、東京の芸能の中から「八丈島の太鼓と唄」「獅子舞」、田植えの芸能の中から「花田植え」と「豊年まつり太鼓」、そしてかけ声の応援をもらいながらの「荒馬踊り」や、実行委員会のみなさんと一緒に囃す「元気一番太鼓」で会場を巻き込んで楽しく盛り上がり、「大漁祝い囃子」「ぶち合わせ太鼓」を打ち上げます。

第2部 「誓い新たに」 (45分)
第2部は、平和で豊かなふるさとをつくり、次の世代に手渡そうという願いをこめて構成します。
いのちを慈しみ踊られ続けてきた「念仏剣舞」、「命どぅ宝」や「いちゃりばちょーでー(出会えば皆兄弟)」の精神が息づく沖縄の庶民の暮らしを楽しく描いた「沖縄の唄と踊り」、時代を変革する民衆の精神の息づく「秩父屋台囃子」など、見応えも十分です。

<公演チラシ>
(クリックで拡大画像がご覧いただけます)

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