活動レポート

復興フェスティバルin鵜住居【岩手県釜石市鵜住居町】

2013年9月22日

2013年9月22日(日曜日)に岩手県釜石市鵜住居町で、『復興フェスティバルin 鵜住居』というイベント企画がおこなわれました。震災から3度目の秋空の下、 震災で被災した郷土芸能団体の復活・継承をめざし地域の郷土芸能が一堂に会する復興フェスティバルの初開催でした。荒馬座で「虎舞」の手ほどきを受けている『鵜住居青年会』(鵜住居虎舞)の皆さんも復興活動やこのフェスティバルの中心となって活動しています。

前日の9月21日には鵜住神社例大祭が催されました。渡御行列、「鵜住居虎舞」の『鵜住居青年会』や『外山鹿踊り』保存会を始めとした地元の芸能の保存会の皆さんによる芸能の奉納がおこなわれ、仮設住宅周辺の仮設商店街などを「こどもみこし」で回り、震災前のように虎舞で「門打ち」もおこなわれました。

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そして、翌日の9月22日には仮設グランドで、地元の郷土芸能が一堂に会する『復興フェスティバルin鵜住居』の開催。 町内外の芸能保存会など9団体が参加しました。また今回のフェスティバルには、『埼玉県太鼓民舞サークル連絡協議会』(さいた連)の有志の川越太鼓サークル『川馬の会』と「上尾和太鼓の会『若駒』」の皆さんが埼玉から弾丸ツアーで駆けつけ、合同で出演!水口囃子・若駒踊り・銚子囃子・ぶち合わせ太鼓、などに加え、アンコールにソーラン節を披露しました。

▲写真:田畑茂

鵜住居復興フェスティバル― 復興は人の和から ―  狩野猛

9月22日、震災から3年目となる釜石市鵜住居町で、「復興は人の和から」と今年初めて芸能フェスティバルが開催されました。

町内の芸能団体など9団体が出演し、仮設で暮らす人々や市長もビックリするほどの観客が集まり、日頃の苦労を忘れ、各芸能団体に大きな拍手と笑顔で応えていました。
荒馬座に『鵜住居青年会』(鵜住居虎舞)から出演要請がありましたが、公演が入っていて断念。代わりに青年会と交流があった川越太鼓サークル『川馬の会』と上尾和太鼓の会『若駒』の合同チームが出演しました。「若駒踊り」や「ぶち合わせ太鼓」など合同演目には大きな大きな拍手と「ありがとう」の声が飛び、アンコールの声も掛かり、急遽踊った「ソーラン節」には大きな手拍子とかけ声が飛び交い期待に応えることができた公演となりました。

今だ町並みは雑草に覆われ、町全体がまるで仮設暮らしのような状態ですが、芸能を通して人の和が広がっていく事を感じた「芸能フェスティバル」でした。

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▲写真:高橋定已

※上尾和太鼓の会『若駒』の若駒太郎さんブログに、このフェスティバルのレポートが紹介されています。
ぜひご覧下さい。→「 鵜住居再訪(復興フェスティバル in 鵜住居)」