活動レポート

美里第3期研修生修了発表会 我ら大波

2006年12月17日

2006年度の美里第3期研修生は4月から12月までの約9ヶ月間、毎週金曜日の夜に「美里民族芸能センター」の稽古場に通い、太鼓・踊り・唄などの稽古を続けてきました。
研修期間の総仕上げとして2006年12/17(日)に神川町中央公民館で「修了発表会」をおこないました。「修了発表会」は満員の観客を迎え大成功でした。









※研修生担当の座員からのレポートです。

みんなと笑って、怒って、悩んだ9ヶ月!
-美里第3期研修生を終えて-

 美里第3期研修生は、保育士・OL・サラリーマン・養護学校の先生などさまざまな職種の、20代前半から50代までの女性7名・男性4名が集まりました。
 応募のきっかけはそれぞれでしたが、研修生を期間限定のサークル活動のようなもの、自分の太鼓の技術の向上に、仕事に生かすためになどと考えていた人も多く、稽古のたびに、担当の座員から「もっと打ち込んで!」「もっとできるよ!」と要求されることに、「なぜここまで言われるのか?」と悩んだ時もあったようです。自分の発した行動や言葉を研修生の皆はどう受けとめたのかと言い出せず、一人で悩んだ時に、背中を押してくれた仲間がいました。涙ながらの訴えを聞いて、仲間に対して、自分に対して、「発信すること」が少しずつ始まりました。研修期間の後半になって、修了発表会に向かって一人一人がどうすれば自分の思いを伝えられるか、美里第3期研修生として伝えたいものは何かなどをみんなで考え始めました。
発表会のテーマを決める話し合いは、稽古のあと深夜まで及びましたが、みんなが納得のいく言葉をと、とことん意見を出し合いました。実行委員長を決めるのには実に4時間かかりました。やるか否か、自問自答の末に、自分の中に「美里3期にかける思い」がこんなに熱くあったのかと振り返った人もいました。『我ら大波』と題した修了発表会では、自分たちで会場の装飾をし、自分たちで集めた500名を越えるお客さんの前で、11名の思いを太鼓や踊りや唄に込めて存分に出すことができました。
 太鼓や踊りを通して、初めて出会った人たちとしっかりとしたつながりを新しく作り上げていくことは、心も体もたいへんだった9ヶ月だったと思います。でも、だからこそ11人で支え合い、叱咤激励し合いつくりだしてきた『大波』は、一人一人の心に深く残ったのではないでしょうか。最後になりましたが、私自身も、研修生のみんなと、笑って、怒って、悩んだ9ヶ月間は、本当に楽しく言葉では言い尽くせないほどにたくさんのことを学ばせていただきました。ほんとうにありがとうございました。研修生期間は終わりましたが、これからも皆さんと一緒にいろいろな所で『大波』をつくっていきましょう!

〔美里第3期研修生担当〕中村 志真










アンケート

  • 「研修生の皆さんが、お互いを励ましながら、今まででの練習、そして本番を迎え、やり終えた様子に感激しました。みんなかっこよかったです。」
  • 「魅せる演出、いきのいい舞台、どんどんテンションが上がり、最後のぶち合わせ太鼓では本当に舞台と客席が一体となっていました。一人一人の思いがたくさんつまった発表会。身体がビリビリしびれる思いがして素晴らしかったです。たくさんの感動と希望をもらいました。」
  • 「すごく楽しかったです。生きているパワーたくさんもらいました。明日からまた仕事がんばれそうです。お疲れさまでした。素敵な発表会ありがとうございました。」
  • 「どの演目もすてきで、だんだんとみんなが一つになっていく姿が見えました。最後はりっぱな大波になって、私たちの心にまで届きました。」
  • 「力強くてパワーがあり、テーマの通りに大波のごとくドドーッときました。とにかく、若さ、パワーを感じ、みんなの気持ちがよく伝わってきました。」
  • 「元気があって、力が湧いてくるような舞台でした。皆さんとても良い表情で演じているなと思いました。見に来れてよかったです。」
  • 「緊張している皆さんの姿が、演目が進むごとに笑顔になり、見ている私たちも笑顔になりました。皆さんの一生懸命さが伝わり、とても感動しました。」
  • 「会場をも巻きこむ、『大波』でした!観ていて、興奮して、ワクワクドキドキ感に包まれました。お疲れさまでした。」
  • 「開幕の『秩父』!!とってもすばらしかったです。オープニングから鳥肌が立ちました。子どももポカンと口を開けて見とれていました。それぞれの思いがとてもよく伝わってくる発表会でした。それぞれの応援団を見るのも楽しかったです。」