活動レポート

「神川豊穣ばやし」十周年記念「豊穣まつり」 ありがとう 夢新たに!

2007年11月11日

埼玉県神川町の町制施行十周年を記念して、神川町の依頼で1995年に荒馬座で作調しました。
重厚なお囃子にのって大獅子が舞う「栄獅子」、子どもたちが舞い踊りながら太鼓を打つ「春駒」、大人が四尺の大太鼓を代わる代わる打ち込んでいく「豊穣」の三曲という構成で、笛と鉦も加えて彩り豊かなお囃子となっています。
みのり豊かな里、心やすらぐ故郷を願って作られました。

『神川豊穣太鼓』の皆さんの手で受け継がれ、町の行事や近隣の催しなどで演奏され、町内の行事では欠かせない芸能となっています。町内の子どもたちが「春駒」の稽古をして演奏しています。五周年を機に新たに木遣り唄「みのり」を創作して取り入れ、また十周年に向けて女性陣が中心になって華やかに舞い叩く新曲「薫風」を作り、お囃子としてさらに幅を広げてきました。
十周年を経て、若い世代にも受け継がれながらさらに二十周年に向けて歩んでいます。

「豊穣まつり」実行委員長 秋山 暁さんより

写真 荒馬座が作調した五つの地域の太鼓囃子の一つ、「五人きょうだいの五番目」として、今から十年前(1995年)に『神川豊穣ばやし』が誕生しました。町の新しい芸能として、神川町を中心に周辺の地域のメンバーも加わり『神川豊穣太鼓』を立ち上げ、「町民に愛されるお囃子にしよう!」と活動をスタートしました。

『神川豊穣ばやし』は、「栄獅子」「春駒」「豊穣」の三曲から成るお囃子ですが、五年前に作曲家の安達元彦先生の指導のもとで豊穣太鼓の唄「みのり」を作り、昨年「豊穣ばやし」の作調者、金沢真美さんに新曲「薫風」を作っていただき、お囃子としての幅を広げました。

写真 2007年11月の『神川豊穣ばやし』十周年記念「豊穣まつり」は、テーマを『ありがとう 夢新たに』とし、「これまでお世話になった方、お一人お一人に感謝の気持ちを伝えたい!」「このお囃子が今まで以上に町の芸能として愛され、人と人とを繋ぐ架け橋になるという夢を実現したい!」という願いを込め、神川町の皆さん、家族や職場の同僚、近隣の太鼓サークルや遠くから「きょうだい太鼓」にも応援に駆けつけていただき、盛大に行うことができました。

写真 今回の豊穣まつりでは、オープニングで若手男性メンバーが中心になって勢いのある元気な「豊穣」を叩き、次代の担い手としての決意を表しました。また、女性が囃し男性が力強く踊り叩くという豊穣ばやしに、女性が中心になり華やかに舞い叩く新曲「薫風」を加え、お披露目をしました。若手中心の演目や女性中心の新曲に取り組むことで、十年前中学生、高校生だったメンバーや途中から「豊穣太鼓」に加わったメンバーも同じスタートラインに立って新たな気持ちで十周年記念「豊穣まつり」に取り組み一緒に舞台に立つことができたのが最大の収穫でした。

写真 「神川豊穣ばやし」は、たくさんの方々の励ましや応援をいただき、メンバーのさらに発展させていきたいという思いをのせ、「二十周年」に向けて「新しい十年」の記念すべき第一歩を踏み出しました。

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