活動レポート

文化の力、たくさんのつながりを宝に―2011全国保育合研in群馬【群馬県前橋市】

2011年8月 1日

2011年8月に群馬県前橋市の各会場で、「第43回全国保育団体合同研究集会」(2011群馬合研)がおこなわれました。

この2011群馬合研に向けて、2010年度から県内各地でさまざまな取り組みがおこなわれてきました。
荒馬座では、保育士の皆さんの虎舞の講習、「保育のつどい」などのイベントで協力しました。

群馬の「虎舞」、気合いたっぷりに!

2010年5月の「第9回群馬保育のつどい」西毛会場のオープニングを飾ったのが県内各地の保育士さんたちによる「虎舞」。 この日に向けて、荒馬座を一緒に踊りと太鼓の稽古を重ねてきました。虎の頭もまくりもそれぞれの園で手作りして見事なできに仕上がりました。 当日は荒馬座は笛でお囃子をお手伝いしました。そして、太鼓もかけ声も、もちろん踊りも気合い十分に「遊び虎」「はね虎」と、 勢いよくしっかりと踊ってくれました。皆さんの腰の決まり具合はぜひご注目!(画像参照)
ちなみに、「虎舞」のあとの子どもたちの合唱は、「虎舞」の刺激をうけてか〜!)、ひときわ元気な大合唱となったようです。2011年の群馬合研に向けてこのように準備が着々と進んでいます。

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文化の力、たくさんのつながりを宝に 第43回合研開催地(群馬)事務局長 阿比留 とき子

「全国保育団体合同研究集会」(以下「合研」)は、保育士や保育園の保護者や保育研究者など保育・教育にかかわる人々の、全国的な経験交流と保育研究・運動の総活の場として、毎年8月に各県を会場に開催されています。今年は群馬に全国から延べ7,500人が参加しました。
今回は、東日本大震災後の開催でしたが、被災地の子どもたちの厳しい現実を確認しながら、改めて「いのち」の重さや大人の責任を心に刻む集会になりました。

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2月に東毛、6月には西毛地域の二カ所で合研の「プレ企画」として荒馬座公演をおこない、2,000人が参加しました。また、群馬の保育士や保護者たちは昨年から荒馬座に「虎舞」を教えていただき、「合研」の当日には、一日目に保育士、保護者102人の大虎、子虎が群馬アリーナで踊りました。5,000人の観客から大きな歓声と拍手が湧きました。

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虎舞」は東北地方の、特にこの震災で被害の大きかった三陸沿岸の芸能です。この合研に、東北各県からバスを仕立てて参加した約200名の保育士さんたちや、東北で被災し群馬に避難してきて親子で参加してくれた方々をもこの「虎舞」で励ますことができました。
「合研」後も他県からの問い合わせがあり、各園で夏祭りや、運動会に取り組まれ、虎舞ブームは当分続きそうです。「荒馬座」の本物の文化は群馬合研の成功に大きな役割を果たしてくれました。

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子どもの幸せを願いたくさんの大人たちが集まった「合研」、学びを支えて元気にしてくれた荒馬座の太鼓や唄や踊り、文化の力を伝え、たくさんのつながりを宝に、子どもの未来を守る運動をさらに広げていきたいと思います。
 

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