活動レポート

埼玉から三陸へ!心つながれ芸能の輪!!―『埼玉県太鼓民舞サークル連絡協議会』創立20周年記念企画「埼玉・三陸芸能大交歓会」【岩手県大船渡市】

2017年9月 2日

2017年9月に岩手県大船渡市で、『埼玉県太鼓民舞サークル連絡協議会』創立20周年記念企画として「埼玉から三陸へ!心つながれ芸能の輪!!―埼玉・三陸芸能大交歓会」がおこなわれました。

NPO法人民族芸能研究センター』と三陸の各芸能保存会の協力を得て、200名を越える人々が参加する一大イベントとなりました。

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『埼玉県太鼓民舞サークル連絡協議会』では、通常は周年企画には加盟サークルの発表と交流を兼ね、ホールでの発表交流会をおこなってきました。今回は創立20周年にあたり、東日本大震災の後『さいた連』として支援を続けてきた三陸の『金津流浦浜獅子躍保存会』・『浦浜念仏剣舞保存会』・『鵜住居青年会』(鵜住居虎舞)・『中野七頭舞保存会』の各芸能保存会に呼びかけ、三陸の地での「埼玉・三陸芸能大交歓会」を企画しました。

埼玉から三陸へ!心つながれ芸能の輪!! ...埼玉県太鼓民舞サークル連絡協議会 髙橋定已

あの東日本大震災から早くも6年の月日が流れた。
当時荒馬座の呼びかけで、私たち『埼玉県太鼓民舞サークル連絡協議会』(通称「さいた連」)は被災した三陸の芸能団体への支援活動を始め、その後の「浦浜民俗芸能伝承館」の建設支援活動などもおこなってきました。

そして今年、『さいた連』創立20周年を迎えるにあたり、「被災後6年たった三陸の現状を実際に現地に行ってみたい。芸能団体の状況などを聞いて、講習の機会を持ちたい。」との思いを『NPO法人民族芸能研究センター』と三陸の各芸能保存会の協力を得て、『さいた連』の20周年企画「埼玉・三陸芸能大交歓会」を実現する運びとなりました。

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9月2日のこの記念企画に『さいた連』埼太連から76名が中型バス二台などで現地に入り、保存会4団体と合わせて、何と総勢132名の参加となりました。「芸能交流会」の会場は大船渡市立三陸公民館。

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開演前には会場周辺を案内してもらい、当時の状況を聞き、被災に遭ったポプラの木(ど根性ポプラ)を観ることができました。まっすぐに力強く空に向かって伸びている姿は実に感動でした。その後、保存会のご厚意で急遽決まった「浦浜念仏剣舞」の衣装試着の体験。衣装を着けて少し踊りの手ほどきも受け、芸能により深くふれることもでき、たいへん感激しました。

そしていよいよ「芸能交歓会」の始まり。

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第一部は「芸能交流会」、三陸の芸能団体『金津流浦浜獅子躍保存会』・『浦浜念仏剣舞保存会』・『鵜住居青年会』(鵜住居虎舞)・『中野七頭舞保存会』の皆さんの出演。

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私たち『さいた連』も「ぶち合わせ太鼓」を披露しました。

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各地域の現状と保存会の今の活動状況なども紹介してもらい、それぞれの地で受け継がれてきた芸能を、困難な状況にありながらも力を合わせて守り、そして次の世代へと受け継いでいる姿、強い思いに心打たれました。

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芸能交流会の後は、浦浜民俗伝承館へ移動してお楽しみ第二部の大交歓会!出演した芸能団体の皆さんも全員が参加してくれ、地元の食材で大バーベキュー大会!三陸の新鮮な海の幸・山の幸を堪能しながら、『さいた連』と各芸能団体の皆さんとおおいに交流を深めた大交歓会でした。

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参加者の皆さんからは「参加してよかった!」の声が多く寄せられ、各芸能団体の皆さんからも「他の芸能団体の皆さんと交流ができ楽しいひとときでした。」と感想をいただきました。

各芸能団体の皆さんには、復興半ばのまだまだたいへんな時にこのような企画に賛同し出演を快く受けていただきたいへん感謝しています。また、多忙の中にもかかわらず受け入れ準備に奔走してくれた『金津流浦浜獅子躍』と『浦浜念仏剣舞』の皆さんには本当にお世話になりました。 私たち『さいた連』は、これからも三陸の保存会の皆さんの活動をいろいろな形で応援していきます。今後ともよろしくお願いします!

〔写真/杉田誠

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