活動レポート

2010荒馬座準座員公演『春夏秋冬』

2010年1月30日

2009年〜2月の『準座員25周年公演』に続き、今回は板橋の荒馬座の大稽古場を会場として、「演技部準座員」による「春夏秋冬」と題した公演をおこないました。 

今回は、演技部としてずっと取り組み続けてきた演目や、今回新たに挑戦した演目も含めて構成しました。「春」「夏」「秋」「冬」のそれぞれの季節や労働にまつわる演目に、今を生き働くそれぞれの準座員の思いを込めた作品となりました。

2回公演で、それぞれ満席のお客さんを迎え、「準座員」ならではの味のある舞台を楽しんでいただけたようです。

プログラム

水口囃子

◆牛と耕耘機
...昔から人々は牛や馬の力を借りて、ともに田畑を耕してきました。そこへ機械化の波により耕耘機が登場したさまをユーモラスに描きます。

◆田植え唄
...田起こしの作業に続いて、田植えの作業をしながら、早乙女たちがお囃子にのって「田植え唄」を唄います。

若駒踊り

◆八木節
...にぎやかなお囃子と音頭取りに合わせて、日々働き、太鼓を叩いて唄って踊る準座員の心意気を込めて、唄い踊ります。

◆刈干切唄
...女性の群唱で、稲刈りなど秋の気配を感じさせる情景を唄いあげます。

◆荒くずし舞
...東北地方の神楽の舞のひとつ。重厚なお囃子と唄にのって、豊作の喜びを舞い踊ります。

◆石切り唄
...男性の群唱で、石を切り出す力強い作業に励む男たちの心意気と家族の寄せる思いを唄いあげます。

秩父屋台囃子

※アンコール「準座員木遣り

アンケートより

  • 日本の四季の移り変わり、自然の恵みにとても感謝する気持ちになりました。日頃の生活でたいへんなことがあっても、力強く元気に生きていきたいと思わせる舞台でした。
  • 『牛と耕耘機』には感動しました。『荒くずし舞』は凛々しくてすてきでした。小会場ならではの身近な雰囲気で楽しめました。
  • 最後の『秩父屋台囃子』は身体の底から力がわき上がってくる感じがかっこよかったです。『荒くずし舞』にはちょっと神秘的なものを感じました。準座員のオリジナルの唄が大好きです。
  • 唄が特によかったです。鳥肌が立ちました。すごくまっすぐな舞台でした。
  • エネルギッシュで、ユーモラスで、全体的にストーリー性があって、楽しい公演でした。元気なパワーをもらえました。
  • ふだんこのような舞台を観る機会が少ないので、とても新鮮でした。とてもあたたかい空間だったと思います。日本の芸能って人間味があってあたたかくていいなと思いました。
  • ハラハラドキドキする場面もありました(笑)が、アットホームな感じが準座員のイメージととても合っていました。元気もらいました。明日もがんばります!」
  • 座員の舞台とは違う味が出ていて、新鮮でした。唄・太鼓・おと・踊りなどのしぐさすべてにその人の経験が出るんだなと思いました。最後のアンコールの唄もステキでした。
  • 皆さんの笑顔と力強さに元気をもらいました。とっても感動しました。演じている人たちのパワーが伝わってきました。思わず一緒にやりたくなるような思いで観ました。進行もおもしろかったです。」
  • 日々働いて、祭りにすべてをぶつけ、また日々働く、そんな人間の生き方っていいなあとしみじみしました。