活動レポート

『かけよ荒馬虹こえて』―民族歌舞団荒馬座創立50周年プレ公演【東京都立川市】

2016年6月 4日

2016年6月4日に東京都立川市のたましんRISURUホール(立川市市民会館)を会場に、荒馬座の公演企画『かけよ荒馬虹こえて』をおこないました。

荒馬座と立川・国立地域の太鼓民舞サークルの主催で、民族歌舞団荒馬座創立50周年プレ公演としての企画でした。

この公演に向けて、立川・国立地域で幅広く活動する太鼓民舞サークル『サークル鼓狸』・『サークルまめっ鼓』を中心に地域に広く呼びかけ、約1年前から実行委員会をスタートしました。毎回の実行委員会では、ワイワイ、ガヤガヤ、「荒馬踊り」を踊って「ラッセーラー!」とにぎやかに楽しく進めてきました。

公演当日には、実行委員会に集まった大人・子ども合わせて59名で舞台いっぱいに荒馬踊りを元気に踊り、開幕を飾りました。

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今回上演した作品は、荒馬座民族芸能集『かけよ荒馬虹こえて
日本の土に根ざした芸能で、力と元気がわき出てくる荒馬座の芸能集
この立川地域公演に向けて特別に構成した作品です。

プログラム:
開幕...荒馬踊り(実行委員会と子どもたち)
傘踊り
水口囃子
虎舞
荒馬踊り
八丈島の太鼓
エイサー
ソーラン節
ぶち合わせ太鼓

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心の熱さはリンクする! 『かけよ荒馬虹こえて』実行委員会 武田陽子

立川では初めての荒馬座の地域公演『かけよ荒馬虹こえて』。
当日は700人近いお客さんを会場に迎えることができました。

約1年前に東村山の保育園内サークル『まめっ鼓』・国立市内のサークル『鼓狸』・笛サークル『風花』・『とらつぐみ』の方々に声をかけて準備会を開き、8月に7名で始まった実行委員会が、最終では27名となりました。実行委員会のオープニング出演を「荒馬踊り」に決め、9月から踊りの練習も始めました。地域の保育園を卒園した子どもたちにも一緒に踊ろう!と声をかけ、32名が参加。大人は踊り14名に加えお囃子13名、総勢59名のにぎやかな開幕の舞台となりました。

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月一回の実行委員会は、荒馬踊りの練習が中心となり、練習を終えてから事務局会議で慌ただしく詳細を詰めることもたびたび...。それでも人の輪の広がりはエネルギーを生みます。荒馬座公演の取り組みが「実行委員会」という形をとっていることが、「これを大事にしているんだなあ...」としみじみ実感しました。公演を取り組むのは初めての人ばかり。ママさんたちの笛サークルメンバーもがんばりました。東村山子ども劇場から参加した実行委員も、若者に続けー!とがんばりました。

人々の中で培われた芸能、それを中心にすえた取り組みは、ひとりひとりの心が沸き立ち、そのエネルギーで人の輪が広がる。ネットの情報では起こらない、「人」と「人」との間で生み出される輪の広がりです。
今回参加した子どもたちの保育園は、毎年夏まつりで荒馬座を呼んで太鼓や踊りにふれている保育園です。そして、保育園のサークル『まめっ鼓』では、職員が「子どもたちに伝えるには、まず自分たちが!」と毎週太鼓や踊りに汗を流し、その熱を子どもたちが受けてまっすぐ向かっていく、その姿に大人が心を動かされ...と、そんな心のサイクルがあって今回の取り組みも実現・成功したと思います。
大人も子どもも、ラストは怒涛のような実行委員会となりましたが、やり切った後の荒馬座公演は、また格別に心に刻まれたようです。

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鼓狸』を始めとするそれぞれのサークルがまた元気に活動するバネとして、そして2017年2月からの「荒馬座五十周年記念公演」へ向けたプレ企画として、地域で荒馬座に取り組む勢いのついた公演となりました。

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